巡礼番号:壱
:成田テレビ中継放送局:
(千葉県成田市)


:電波塔の特徴・スペック:
所在地:

千葉県成田市大袋字塔之下
「35 46'2.51"N, 140 17'7.34"E」(Google Earth対応)

高さ:

:アナアナ変換前:(〜2004年 7/11)
送信アンテナ高:海抜185.7m(上段)、178.2m(下段)

:アナアナ変換後:(2004年 7/12〜)
送信アンテナ高:海抜185.7m

入力方式: 8Yアンテナ2段2列 2式(NHK東京総合・東京教育)
12Yアンテナ2段2列 5式(在京民放5局)
(割り当ては不明)

出力形式:

:アナアナ変換前:(〜2004年 7/11)
4L双ループアンテナ 3段2面2式 平行偏波
プレートパラボラアンテナ ×1(佐原向け中継回線)

:アナアナ変換後:(2004年 7/12〜)
4L双ループアンテナ 3段2面1式 平行偏波
プレートパラボラアンテナ ×1(佐原向け中継回線)

出力:

映像:30W 音声:7.5W

役割: 東京タワーからの地上波を、増幅・再送信
業務用無線・業務用携帯電話の中継

所有・管理者:

空港情報通信株式会社

送信チャンネル: :アナアナ変換前:(〜2004年 7/11)
NHK総合:30 NHK教育:28
NTV:25 TBS:23 フジ:21 テレ朝:19 テレ東:17

:アナアナ変換後:(2004年 7/12〜)
NHK総合:51 NHK教育:49
NTV:53 TBS:55 フジ:57 テレ朝:59 テレ東:61

基本的な設備: :テレビ送信施設:
非常発電気設備
デジタル処理によるEスポキャンセラー(NHK総合・NHK教育)
二重設備

:無線施設:
MCAの移動無線センター
移動通信システム協会



:感想及び補足:
コレを見に行ったのはいつのことだっただろうか。まだ暑かった日の事だったと思う。
とりあえず、この企画案が既に出ており、一発目は地元を攻めることにした。
友人で元同じ部活の先輩だったI氏に「成田のテレビ塔を見に行こう」と言い、アキバに行く途中寄ってもらった。
車で行ったからいいものの、歩いて行くには厳しい。近くにあるバブル末期に開拓された住宅地にある駅から、車で5分といったところだろうか。駅前の閑静な住宅地とはうってかわって、住宅地として開発をしたものの、誰も通らない墓地のような所を抜け、山道を越えたところに鉄塔はひっそりと姿を現した。
住宅地から離れ、農村の風景の中、黒い巨塔はあった。

この電波塔、珍しいのは所有者がテレビ局でないこと。
普通田舎の場合、中継送信所はNHKと地元民放の共同出資で建つことが多い。
例えば千葉の場合は、「NHK」と地元の「ちばテレビ」や、「NHK」・「ちばテレビ」・「FMサウンド千葉(Bay-FM)」の場合がほとんどである。(在京民放を含む場合は、在京民放も出資。)
しかし、この送信所は成田空港における電波障害をさけるために作られたものなので、今も株式会社成田空港の外郭企業がもっているようだ。そのため、千葉県では珍しい「ちばテレビ」と「FMサウンド千葉(Bay-FM)」の電波が出ていないうえに、在京民放が出資しない形の送信所になっている。

話を戻すとしよう。恥ずかしながら私東京タワー以外で初めて電波塔を見ました。
異様な雰囲気といい、無機質な感触といいなんとも言えない光景です。
とりあえず、鉄塔の先端を見ると「八木アンテナ」を発見! どうやらこれで東京タワーの電波を取ってるようだ。
あの高さで取れればさぞかし映りも良いだろうと納得。家の屋根なんかとは比べ物にならないからね(笑
下には建物も数棟発見したが、何をしている物なのか不明です。
明らかに私の知識不足。30個くらい巡礼すれば建物の中身もわかるようになるだろうか・・・。

とりあえず写真を数枚撮り、今回はこの場をあとにした。


<2007年2月28日 リベンジ>
その後、車の免許を取りまして、かろうじて最近やっと、自分の行きたい場所に、
それなりに車を走らせることが、できる程度の余裕が出て参りまして
(それでも、近場以外はあまり行きたくないですが・・・)
今まで、交通の便の悪いところは、上記にも出てきます。私のおかげでどっぷり鉄塔フェチになった
 I 氏と共に行くことが多いのですが、今回は地元ということもありまして、
初めて単独で、車移動で鉄塔を見に行きました。

そうです、記念すべき1ヶ所目の巡礼場所に、また再び戻って参りました。
いやいや、地元なので遠くから見ることはあっても、麓まで行って見ることはなかなか無いもので、
ちょいとした懐かしさを覚えました。
前回来たのが2003年の6月のことでございます。あれから、4年弱・・・。
私はというと、うだつの上がらないニートみたいな暮らしから脱却し、それなりにまともな暮らしをしてます。
また、この百塔巡礼のページに、しょっちゅう現れる I 氏は、この度ご結婚なされるそうです。
おめでたいですねぇ。

この4年の間に33本の鉄塔に行っては写真を撮り、ということをして参りました。
前回のこの記録文の最後に、

「明らかに私の知識不足。30個くらい巡礼すれば建物の中身もわかるようになるだろうか・・・。」

なんてことが書いてありますが、そうですね、

「かろうじて付け焼き刃程度の知識は付きましたよ」

とだけ、過去の自分と、この質問の結果を待ちわびていらっしゃった皆様にお答えしておきましょう。

前回来たときが、デジタル放送開始で、成田がアナアナ変換対象局になると、公式発表があった
矢先の訪問だったことを、うっすらと覚えております。
今では、全国で地デジの電波が本放送として流れております。
月日の流れとは早いものですね。

そんな、成田の鉄塔も、2011年のアナログ放送終了で、お役ご免となるようで、
取り壊されるのか? 無線の基地局として残すのか? 別の使い道を模索するのか?
正直決まっていないそうです。
寂しいものです。
(ちなみに3番目に訪問した「千駄ヶ谷中継局」は既に廃局になっちゃってますし(^^;)

まぁ、ここまで来れたのも、一途に見てくださってる皆様のおかげと思っております。
ありがとうございます。 そして、サンパールは「一生、鉄塔フェチします!」と言っておきましょう。
また、今まで同行してくれた I 氏よ。ありがとう。
まぁ、君にはもう少し間、地獄を味わってもらいますがね・・・(ニヤリ

:写真:(写真をクリックすると大きくして見られます)
●塔全体(遠くから全体を)
写真では分かりづらいが、地方の中継アンテナとは思えないほど高い。
●塔全体(ふもとから見上げるように)
若干だけど、上の方に八木アンテナが見える
●社屋
東京タワーの電波を受け、ここでデジタルでノイズ処理したうえ、
再送されます。同じように、中継回線で(QSL?)佐原にも転送されます。
●あらまし板(アナアナ変換前)
ご親切に入力方法から出力方法まで細かく載ってます。
後に、これが空港系の鉄塔には、全て存在することを知ります(^^;
●あらまし板(アナアナ変換後)
送信が、下段1式減っているのが、上と比較すると分かります。
インデックスの写真だけ見ると、同じにしか見えない・・・(^^;;;
●立ち入り禁止の張り板
まぁ、当たり前だけどね(^^;
これも、空港系には全て同じ物があります。
●塔頂上(送信部)
上段が既存の送信部。下段は残骸(?)です。
成田以東をカバーするため、西側にアンテナは付いてません。
酒々井、佐倉は、電波の入りが良いのですが、成田は最悪な部類に入るでしょう。
まぁ、空港のせいじゃないような気もするけど・・・。
●塔中腹部(受信部)
普通の8〜12素子の八木アンテナで受けてます。
まぁこれだけ高ければ、綺麗に入るでしょう。
成田以東でも(銚子・小見川など)、3m位の高さの電柱の先に八木を付けて
受けてたりするので、設備過剰な方だと思いますがね。
●塔中腹部(中継用プレパラ)
佐原にピンポイントで向いてるプレパラです。
空港系は、「成田→佐原→下総光・江戸崎・(銚子)」
と電波を、回しているようです。
●塔中腹部(無線用アンテナ)
併設されている、業務用無線のアンテナです。
銚子など、テレビ塔に無線(携帯も)の基地局があることは、珍しくありません。
テナント料を取って、維持費を軽減させるという意味もあるんでしょうね。
●塔の下にあった建物群
無線用の建物群です。
テレビの社屋と違い、コンテナっぽい建物です。
佐原にも同じような物があります。
●塔の下にあった建物群(説明付き)
左手前の建物は「MCAの移動無線センター」
その後ろの建物は「移動通信システム協会の中継基地」
そのまわりは付属の設備。


:スペシャルサンクス:

●moto様(鉄塔下の建物群についての補足を頂きました。ありがとうございました。)

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