巡礼番号:弐拾八
:千葉テレビ放送:
:牛久テレビ中継局:
(千葉県市原市)


:電波塔の特徴・スペック:
所在地:

千葉県市原市奉免
「 35°24'50.82"N, 140° 9'28.29"E」(Google Earth対応)

高さ:



入力方式: 1mΦグリッドパラボラアンテナ ×1?
(UHF波受信)

出力形式:

4LR双ループアンテナ 2段2面1式
(南東及び南西方向にビーム、南を中心に180°をカバー)

出力:

映像:10w 音声:2.5w
垂直偏波

役割: 親局(船橋三山)からのアナログテレビ放送電波の受信・再送信。

所有・管理者:

千葉テレビ放送 株式会社

送信チャンネル:
アナログ:57ch
(プラスオフセット)

その他の設備: 無停電電源装置(SKB-244R)
(平成元年設置)

備考: 2011年廃局予定



:アクセス:
○小湊鐵道 上総牛久駅下車
徒歩 約1時間〜1時間30分

電車の本数も少ない上、徒歩だと駅からかなり遠いため、車などで行くことをオススメします。

:感想及び補足:
さてさて今回も、恒例の I 氏の車にて出撃です。
最初は、なんやかんやゴネながらついてきた I 氏だが(運転してるのはI氏だが・・・)
「嫌よ嫌よも好きのうち」といいましょうか。
最近では、鉄塔巡りに自分から行こうと言うまでになりました。
いやいや、これで同じ穴の狢が一人増えましたよ。

さて今回は、リベンジに近い形です。
前回、ラジオ日経長柄→CTC長南→CTC牛久と回ったときに、
この牛久だけが、どんなに探しても見つからず、塔の頭だけを超望遠で写すだけに終わりまして、

いつかリベンジを・・・。

と思っておりましたところ。I 氏から

「なんだい? 行くかい」

と言われまして、

「じゃじゃじゃあ、行こうじゃないの。早速行こうじゃないの」

と相成りまして、はれてリベンジでございます。

前回来た際に、山のど真ん中という記憶があったもので、今回も麓には行けない事を覚悟してのぞむ。
情報に寄れば、とあるゴルフ場の南東側だという情報は得ていましたが、
まぁ、どうにもこうにも、そんな場所に行く道が見あたらない。
今回はI 氏の車と言うこともあり、車載テレビで電波の方角を確認しながら進む。

うぐいすラインという、新しく整備されたような道を、南から北方向に進む。
車載テレビにはきっちり牛久局の電波が入っていたが、途中ぷっつりと入らなくなる。

「どういうことだべ?」

と I 氏

「こいつはきっと、南方向のみにしか出してないな・・・?」

と、感づく。
そうなると、一つの結論にたどり着く。
南方向から、北方向に走る車が、途中で電波を受信できなくなった。
ビームは南方向のみ。塔の方角は推測されるに西側。
そう、感に良い方と、鉄塔フェチの方ならお分かりだろう。
「自分が北を向いた際に、映らなくなった地点の真西に鉄塔がある可能性が高い」と
案の定、側道らしきものを発見。ひとまず車を停め、行けるかどうかを確認する。
道はある、でも大きな障害もあった・・・。

入口に半分捨てられたような形で、フランス人形のようなものが有るのである・・・。
恐・怖・新・聞! ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル

とりあえず、見なかった事にして、先に進む。
鬱蒼とした森に、人間が整備したような林道が続く。
時折、森の方から生き物が動くような「ガサゴソ」という音が鳴る。
フランス人形で完全にチキン状態になった我々を、追い込むような恐怖である。
歩くこと数分。頂上に近いところになると視界は一変する。
牛久周辺を一望できる最高の展望と、お目当ての鉄塔が姿を現したのである。
まさかこんなところにあるとは・・・。 どうやって運んだのか・・・? 謎と言うべき立地である。

とりあえず写真を一通り撮り、その場を後にしようとした、その時である。
 I 氏がこんな事をのたもうた。

「さっきのフランス人形が、助手席に乗ってたらどうする・・・?」

「バカタレ! 勘弁してよ。タクローちゃん」

そう切り返すと、我々は一目散に山を下り、人形が同じ場所にあることを確認すると。
逃げるように帰路についたとさ。

後日談。山は市が管理しているらしく。
市民団体が里山活動で、遊歩道化を進めてる場所のようで、決して心霊スポットではありません。

:写真:(写真をクリックすると大きくして見られます)
●塔全体(遠景)
三角アングルトラス2段支柱式鋼管鉄柱です。
中継局によく見かけるタイプの物です。
老舗 加藤電気工業所製。
●塔全体(麓から)
正直な話、回りは雑木林でして、どうやってココまで運んだのか不思議でたまりません。
担いだのか、ヘリなのか、同行した I 氏と少々論議になりました(^^;
●局舎
こちらもよくあるタイプの局舎です。
何度見ても、横のCTCのロゴが良い味出してますね〜。
●表札
CTC単独の中継局にある、ポピュラーな表札です。
前回、断念したときは見られなかったので、感無量と言うべきか・・・。
●銘板
小見川で見た銘板と同じです。つい最近登山道として整備されましたが、
それまでは、雑木林だったので「あらまし看板」はありません。
●塔頂上(送信部)
4Lの反射板付きループアンテナです(上の銘板より)
南東と南西にビームがあり、南方向をほぼ180°カバーしています。
塗装がはげてるのが気になる・・・。
●塔頂上(送信部)
こちらは裏側です。360°カバーの送信所では見られないので、ある意味レア?
この山が電波を遮ってるエリアをカバーする為に有るようなので、
北側は、かなり綺麗に船橋三山の電波が入ります。
●塔中腹部(受信部)
モニター用の八木と、親局受けのグリパラです。
ココもグリパラUHF受信の再送信。


:参考資料:
千葉テレビ放送のあゆみ(千葉テレビ放送刊)

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