巡礼番号:参拾弐
:小見川テレビ中継放送局:
(千葉県香取市)


:電波塔の特徴・スペック:
所在地:

千葉県香取市岡飯田

高さ:

地上高:20m

入力方式: 6素子VHF宇田八木アンテナ ×4
(写真通り、上記アンテナが、各局1式ずつ)

6素子VHF宇田八木アンテナ ×1(予備?)

出力形式:

4L双ループアンテナ 2段3面1式
(北方向のみ無し。茨城県をカバーしないようにしたためと思われる)

出力:

映像:30w 音声:2.5w

役割: 親局(東京タワー)からのアナログテレビ放送電波の受信・再送信。
親局(東京タワー)からのデジタルテレビ放送電波の受信・再送信。
(2008年開始予定)

所有・管理者:


業務委託・保守:日立電線株式会社

送信チャンネル:
:日本テレビ放送網:
アナログ:36ch
デジタル:物理25ch、設定4ch(予定)

:東京放送:
アナログ:40ch(マイナスオフセット)
デジタル:物理22ch、設定6ch(予定)

:フジテレビジョン:
アナログ:43ch(マイナスオフセット)
デジタル:物理21ch、設定8ch(予定)

:テレビ朝日:
アナログ:45ch(マイナスオフセット)
デジタル:物理24ch、設定5ch(予定)

:テレビ東京:
アナログ:38ch(マイナスオフセット)
デジタル:物理23ch、設定7ch(予定)



:アクセス:
○JR成田線 笹川駅下車
徒歩約40分

成田線は本数が少ないので要注意。
鬱蒼とした森の中に隠れるようにあるので、見つけにくい。
できれば車で行った方がベター。

:感想及び補足:
午前中に I 氏からいきなり電話が来る。
大学生の春休みの午前中なんぞ、きっちり睡眠の時間に割り当てられると、相場が決まってるわけで、
その例に漏れず、私は睡眠をむさぼっていた矢先であった。

電話の内容を聞いてみるに
「不良在庫のWiiを売りに行くぞ」とのこと。そうそう彼も同業。また、同じ穴の狢である。
「勝手に売りに行けばいいじゃないか」と返答するが、
「じゃあ、12時くらいに迎えに行くから」と言い、電話を切られる。問答無用である。

12時を少し回ったところで、I 氏が来る。
『よしよし反抗してやろう』と思い、I 氏に「うまみがねぇな〜。鉄塔とか行かねぇか?」と言ってみる。
すると I 氏、渋りながらも、首を縦に振る。
さて問題だ、反抗してやろうと思い言ったまでなので、下準備はおろか行く場所も決めていない。
以前から、 I 氏同行で行きたい場所として、「成田リベンジ」か「小見川」か「海上」かと候補は挙がっていたが、
まさか急展開するとは思わなかったわけで、この有様である。
「成田」はこの際、自分の運転で行くとして、残るは「小見川」か「海上」である。
時間は12時、6時には、Wiiを売りさばき家に帰りたい我々は、近い方として「小見川」を選択。
目的地へと I 氏の車で向かった。

車です〜っと1時間。目的地に入る。場所は香取市とはいうものの、実際はお隣の「東庄町」との境。
もう少し行くと銚子にでちゃうような場所で、「思ったより遠かったな」とI 氏。
細い道。ヒントは、「須賀山城跡」ということだけ。
在京局も電波を出していると知らなかった、私は、過去の嫌な記憶がよみがえる・・・。
そう「牛久事件」である。

<牛久事件とは・・・?>
千葉テレビの牛久送信所に行った際の話。
目的地周辺には行けたものの、いっこうに鉄塔らしき物は見えない。
私たち鉄塔マニアは、鉄塔が肉眼で見えない場合必ず行うことがある。
そう、民家の屋根の確認である。民家の上のアンテナの向きを見れば、どこに送信所があるのか
一目瞭然である。しかし、ここ市原牛久だけは違ったのである。
みんな・・・点でバラバラの方向を向いている。ある家は船橋の親局を、ある家は牛久らしき方向を、
またある家は、理解不能な方向に・・・。
結局、山林の中から見える、鉄塔らしき棒しか見ことができず、場所を去った悔しい記憶のこと。

ここも、牛久の二の舞か・・・。そう思いお寺の横の細い道を上ったときである。
「あったぞ〜!」 I 氏の発言と共に、2本の小さな鉄塔が姿を現した。
上記のもあるように、在京民放がここから出してることを知らなかった私は、
2本あったことにも驚く。
それだけではない、片方には大量のVHFの八木アンテナが、もう片方にはお化けプレパラが。
異様な形状の鉄塔に、大興奮!鉄塔フェチの血が騒ぐ。
「あわてるでない」と、焦る気持ちを抑え、大量の八木アンテナが付いてる鉄塔から撮影開始!

よくよく見ると、不自然な点が多い。やたら新しい鉄塔。塗り替えられたと思われる局舎。
鉄塔下の銘板を撮って見てみると平成12年の8月に更新されてる・・・。何故?
帰ってきて調べてみて納得。来年の2008年にはここからデジタル波が出るのね(^^;
更新して真新しい「小見川」でございます。

:写真:(写真をクリックすると大きくして見られます)
●塔全体
後ろは林。前は八木アンテナの林(^^;
塔はというと、中継局っぽいシンプルな「支柱式鋼管鉄柱」
●局舎
左のボックスは、非常用の電源でしょうか。
千葉テレビの資料によると、お隣は、平成2年に無停電電源を入れてますね。
●表札
コチラもどこの中継局にもあるポピュラーな物。
テレ朝、ここも旧社名のまま(^^;
●銘板
日立電線製の物とわかりますね。
古い方を見ると、高さは20m。上の板は、更新したときに付けた物のよう。
4L双ループで送信と記載されておりました。
●塔頂上(送信部)
北の茨城方向以外の3面2段。
未だに、見ただけでは4Lと6Lの区別がつきません(^^;;;
●八木林(^^;
各局4本ずつ。計20個と、予備用を入れて21個のVHFアンテナで
東京タワーを受信してます。割り当ては不明。
●塔中腹部
たぶん予備用だと思います。
同じ東京タワーを向いてます。


  ←:1つ前に戻る:

このページの写真の無断転載・無断転用を禁じます。

フレームが無く、このページのみがご覧になれている方は下をクリッケ!

:クリッケ: