巡礼番号:参拾四
:八王子上恩方テレビ中継放送局:
(東京都八王子市)


:電波塔の特徴・スペック:
所在地:

東京都八王子市上恩方町
「35 40' 19.55"N, 139 12' 53.60"E」(Google Earth対応)

高さ:

地上高:10〜15m

入力方式: VHF八木・宇田アンテナ ×1 (東京タワー受け)

出力形式:

ループ八木アンテナ 1段3面1式
(西・南・東の3方向。北は山なので出してないものと思われる)

出力:

映像:0.1w 音声:0.025w

役割: 親局(東京タワー)からのアナログテレビ放送電波の受信・再送信。
親局(東京タワー)からのデジタルテレビ放送電波の受信・再送信。
(2009年開始予定)

所有・管理者:



送信チャンネル:
:日本放送協会 東京総合テレビジョン:
アナログ:50ch

:日本放送協会 東京教育テレビジョン:
アナログ:52ch

:日本テレビ放送網:
アナログ:54ch

:東京放送:
アナログ:56ch

:フジテレビジョン:
アナログ:58ch

:テレビ朝日:
アナログ:60ch

:テレビ東京:
アナログ:62ch



:アクセス:
○JR中央本線 高尾駅北口発
多摩バス 陣馬高原下行き 「宮ノ下」もしくは「夕焼小焼」下車
徒歩約5分 「宮尾神社」境内にあり。

バスは1時間に1本しかありません。時間の確認を!
「宮ノ下」と「夕焼小焼」どちらで降りても行けますが、¥50の差が有るので、
手前の「宮ノ下」で降りた方がお得です。

どちらに転んでも、宮尾神社までの道は、舗装されてない山道しかありません。
蛇とかが出てもおかしくない場所なので、ある程度注意が必要です。

:感想及び補足:
今回も、青春18切符を買いまして。電車で行って参りました。
ご存じの方も多いでしょうが、今まで¥12500だった青春18切符が、今回は¥8000。
実質、1回¥1600以上乗れば元が取れるので、今回は金額はあまり眼中に入れずに、
鉄塔巡礼ができそうです(^^; 願ったりかなったり。

さてしかし、この切符のおかげで、首都圏にあるめざとい鉄塔はほとんど回り終えてしまい、
最近は行く場所に悩む日々でございます。
残すは、群馬、栃木、茨城などの北関東と、東京、神奈川、千葉、埼玉の田舎の方のみ。
(関東のみを考えた場合)
というわけで、今回はそれでもまだ便利な方である、東京の田舎の方を攻めるべく、
八王子遠征に向かいました。 一応、八王子と多摩、予備送信所とコミュニティFM系の送信所で
東京編は完結にするつもりです。大島とか伊豆諸島は行きません。めんどくさいので・・・(^^;
青梅とか西多摩系は、気が向いたら行くかも・・・。

最初の目的地を、山梨県との県境に近い八王子と決め。
八王子に2ヶ所ある中継局のうち、奥にある「八王子上恩方」に向かう。

百塔巡礼ではおなじみの、I 氏とともに、秋葉原に向かい、そこから I 氏は仕事に、
私は鉄塔に向かい別行動に。秋葉原から総武緩行線と中央本線特快を乗り継ぎ、一路高尾へ。
高尾で昼食を取り、陣馬高原下行きのバスに乗り、宮ノ下で降りる。
簡単にさらっと書いてしまったが、秋葉原から2時間(昼食含む)・・・。遠いですなぁ・・・。

着いてみると、東京都とは思えないほどのどかで、牧歌的な風景。
バス停の前の、半分つぶれたような商店の前には、椅子に座って話し込むお婆ちゃんが2人。
それ以外は、たまに車が通るだけで、人っこ1人居ません・・・。
バスも、ここまで乗っていた客は私のみでしたし・・・。
別荘持つなら、この辺が良いな〜なんて思ったり思わなかったりするほど田舎です。

さて本題。宮ノ下のバス停で降りた私は、急いで民家の屋根の八木アンテナを探す。
お約束である。UHFの八木アンテナが見事に山の方向を向け立っております。
「間違いない!」その方向を見ると、山林の中に送信所とおぼしきものがあったので向かう。
しかし、どこから入ったらいいものやらと悩むこと数分。
温室みたいな建物(夕やけ小やけ文化農園)と民家の間に、車は入れないが人が通れる道が
あるのを発見。ダメなら引き返すことを覚悟で上っていくと、古ぼけた神社にたどり着く。
あらかじめ地図は見ていたので、神社があることは知っていましたが、
まさか、道もない山奥にひっそりとあるとは思いませんでした。

この神社。かの有名な童謡「夕焼け小焼け」のモデルになった場所で、この歌を作詞した「中村雨紅」氏の
生まれ故郷だそうです。八王子駅の発車ベルが夕焼け小焼けなのはそのため!
しかし山林の中。木が邪魔して鉄塔を見失う・・・。どうするべ・・・。
そう思ったら、境内の奥に怪しく伸びる電線が1本。電気も通ってなさそうな神社の横に、
まだ、そんな古くない電柱。怪しい、絶対怪しいと思い。道無き道を進むと、
ボックスを3個付けた、大きな電柱がぽつんと建っておりました。
そうです。ミニサテ局です。まさかこんなところで、初めてミニサテ局を見るとは思いませんでした。

きっちり、写真を撮り、今後の安全と鉄塔との巡り合わせを祈って、神社にお参りをし、
折り返しのバスで、高尾に戻りました。

:写真:(写真をクリックすると大きくして見られます)
●塔全体(遠景)
半分以上、木に隠れてますが、一応全体像(^^;
これだけ見てると、ここからテレビの電波が出てるとは、
マニア以外は誰も思わないでしょうね。
●塔全体(麓から)
電柱と同じコンクリート製。大きさは、やや電柱より大きい。
これを鉄塔と呼ぶかどうかは、微妙だけど、
これでもれっきとした、送信所(^^;
●局舎
というか、ただの金属製のボックス。感じ的には信号機の柱に着いてる箱に似てる。
左から「在京民放5社」、「変電機」、「NHK総合・教育」のようです。
●塔頂上(送信部)
ループ八木アンテナです。このアンテナも初めて見ました。
正式名称もループ八木アンテナでいいのかな・・・?
形状的には八木アンテナの素子部が円形になってるものです。
●塔中腹部(受信部)
受信用の八木宇田アンテナが1本、東京タワーに向けて付いてます。
ただ、あんなに木に隠れて、受信状況が良いとは思えないが・・・。
●左ボックスのラベル
唯一ここが、中継局だという証明がこれだけでした。
これがなかったら、分からなかったでしょうね・・・。
ちなみにNHKのボックスには、剥がれ落ちたのか、何も貼ってありません。


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